前回のブログでは、新しくなった守山市役所の全容をお伝えしましたが、今回は弊社の製品である「大圓レザー」が新庁舎内でどのように使用されたかをご紹介いたします。

 前回にもお伝えした通り、弊社は2年前に初めて行政のプロジェクトに参加し、石垣市役所新庁舎の議会棟議場内における市長や議員の椅子を製作させていただきました。そして、今回の守山市役所新庁舎では、秘書応接室のソファーを手がけることとなりました。どちらも市の重要な場所で使用される家具ですので、常に最高の品質とデザインを提供できるよう、私たちは特別な緊張感を持って取り組みました。

 また、今回も石垣市プロジェクト同様に、家具工業の先駆者である天童木工様との協力がありました。隈研吾さんのプロジェクトにおいては、天童木工様の存在は不可欠であり、私たちにとっては誇りでもあります。

 隈研吾さんは環境負荷を意識した材料選びにこだわっており、地元の木材を使用することの重要性を訴えています。遠方から木材を運ぶことで発生する二酸化炭素の排出は、地球温暖化の問題を加速させます。地元の木材を必要な分だけ使うことで森林の循環を守り、地球温暖化対策に貢献できるのです。

 弊社の製品は副産物として生まれますが、この考え方は私たちの事業理念と一致しています。自然界の調和やバランス、目に見えない生命のつながりに対する隈研吾さんの視点に共感します。社会は異なる要素が調和して成り立っており、私たちも業界の発展に向けてその考え方を大切にしていきたいと考えています。

 弊社の事業理念も同様で、製品がどのように使われるか、どれだけの期間愛され続けるかを常に考慮し、最高の品質を追求しています。今回の守山市役所のプロジェクトを通じて、「愛」と「信頼」がものづくりにおいていかに重要な要素であるかを再認識しました。

 隈研吾さん、天童木工様、そして私たちの理念は共通する部分があり、環境への配慮や持続可能な価値を大切にしています。これからもこの考えを基に、業界の未来に貢献していきたいと強く思っています。