皮から革になる迄に幾つかの工程があり全て大切な作業なのですがその中でも1番初めの「水戻し」が重要になってきます。

腐らないよう塩漬けされた原皮をタイコに入れ毛を抜くまでの前段階で水洗いを何度も行い汚れや脂や塩を落とし柔らかくし毛を抜けやすくする作業を「水戻し」と言います。

この作業を怠ると毛が抜けなくなったり薬品が効かなかったりと取り返しのつかないことになります。

先週に入って来た原皮で「水戻し」をし毛を薬品によって抜いた状態ですがどうでしょう?同じタイコで同じ枚数の原皮ですが水戻しがしっかりできていて薬品を吸収し何倍も膨らんでいます。これだけ膨らむなんて初めて見る方は驚かれるのではないでしょうか?

かなり気を引き締めて取り組まないといけない作業です。